師匠(夏目)→弟子(寺田)師匠→弟子(中谷)
共通事項:東大、胃病
■2009.1.11 【あけましておめでとうございます!】
本年もよろしくお願いいたします。
さて、今年は寅年です! そのわりに、新年早々挨拶が遅れていますが…。
寅年で何が嬉しいって、届いた年賀状に「寅」の字がたくさん! あっちも寅、こっちも寅。それだけで、口角が上がり、テンションも上がるのですから、何ともお手軽な性格です。中には、寅彦切手の画像をちょこっとデザインに取り込んでいる人もいて、どうもありがとうありがとう、という気持ちです。でもきっと、これを見て、「ああ、寅年だから寺田寅彦の切手ね」とわかるのは、私ぐらいでは…いや、ほかにもいるかもしれませんが、かなり少ないのでは、と思ってしまいました。でもありがとう。
もう、これだけでいい1年だったと思える、幸せな正月でした。
■2009.12.28 【もうすぐ寅年】
ご無沙汰しております…! もう年の瀬ですね。後わずかで寅彦忌、そして寅年到来ですよ! 年賀状関連の売り場に行くと、「寅」の字にあふれていて、ちょっぴり幸せな気分になります。
今年は1年ばたばたし通しで(主に仕事関係で)、落ち着かないまま年末、という感じでした。やりたいこと、描きたいこと、読みたいものはいろいろあったのですが、仕事最優先で後回しになってしまったなぁと思います。外国にも行きたかったのですが(ゲッチンゲンとか!)、まとまった休みが取れず自然消滅…。時々「私には仕事しかないのか?!」と自問することもあったのですが(追い詰められて)、好きな仕事だし、ほかの仕事はできないので仕方ないところもあり、それでも納得できないところがあるのか3ヶ月に1度は数日間鬱鬱とした気分になっていました。(あまりよくない傾向。) そんな感じだったので、更新頻度ががた落ちだったのはご容赦いただければ…と思います。
来年は寅年なので、今年よりは寅彦関係の本を読みたいです!
フォームから『寺田寅彦 バイオリンを弾く物理学者』という本が出ていると教えてくださった方、どうもありがとうございました。最寄の図書館にあるようなので、今度借りてみようと思います。…仕事関係の本が読み終わってからになるので、だいぶ先かもしれませんが。(今、枕元に課題図書15冊山積み状態。薄いのもありますが。)
こんな調子なので、来年の更新も怪しいですが、たまに気が向いたら見ていただけるとうれしいです。
今年1年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
■2009.10.11 【やっぱり旧かなが好き☆】
某さんより「私も旧字がいいと思います。」というお便りをいただきました。ですよねー!
ただ単に旧かなの字体が好きだというのだけではなく、旧かなの方が寅彦が書いて、校正して、本にした姿を想像できるといいますか…寅彦の文字や言葉をそのまま受け取っているような気分になれます。寅彦の時代の空気に触れることができるような。
新かなの方が確かに読みやすいのですが、見た感じの雰囲気が違うような気がします。風情? うまく表現できないのですが…。
同じテキストでも、本で読むのと、パソコンで読むのとは違って感じられる、あの感覚にも近いかもしれません。
それと、新かなに直すということは、寅彦の作品に寅彦以外の人の観点が多少なりとも入ることだともいえるので、それが多少の違和感を生むのかもしれません。それがいいとか悪いとかは別として。
私は寅彦の表現したままを読みたいのさー。字が読めなくて苦労するところもあるけれど。でも、基本的に寅彦の文章は読みやすいと思います。(読みやすく書かれているのだと思います。)
っていうか、旧かなが好き。画数多いけど。
■2009.9.13 【ムラムラ…】
新聞の書店広告をなんとなく見ていたら、岩波書店9月の出版案内にででーんと『寺田寅彦全集』と!! おおお!! 広告にはでーんと写真つき! 目玉商品?! おおお!
いや、1冊3780円だから、もう新書版の全集持ってるから(古本市でセット買い)、予約販売だから(全17巻分)、と自分に言い聞かせているところです。おおお。
新字体、新かな表記にはならなくていいんですよ(むしろ旧かなの方が好き)。それよりももっと先に出るであろう書簡集の方が気になるんですよ。もしかして新しい書簡が増えているんじゃないかと思うともー気になる気になる。そして、各巻の解説が気になる気になる。しかし、全巻申込みなんて…第T期だけでも全17巻。3780円×17巻=64260円。一財産じゃないですか! 前回の全集は全30巻だったことを考えると、書簡その他雑文は第U期以降になるのではないかと思われ…仮にそれら合わせて30巻になるとして、3780円×30巻=113400円。…ひぇー。どこの殿様が買うんだ。セレブが憎い。
も、もしかしてこれは寺田寅彦先生への愛が試されてるってことでしょうか。
いや、むしろ旧かなの方が好きなんだから、前の全集を古本とかでぼちぼち集めるとか。手始めに書簡編のあたりとか、日記とか。
いやいや、それ以前にそんな巻数の本が納まるだけのスペースが本棚にないのですが。
はー…、岩波、やってくれるぜ☆ 書店広告でこんなにどきどきしたのって初めてかも…(笑)。
■2009.8.12 【一昨日、そして今朝の寅彦】
8月10日の朝日新聞朝刊の天声人語は出だしから「好きなもの イチゴ珈琲花美人 懐手して宇宙見物」寅彦の句で、地震・防災関連でない引用は珍しいなぁと思っていたら、最近の覚せい剤事件の話題でがっかりしました。こんなところに引用されるなんて…(涙)。
そうしたら、今朝8月12日の天声人語にも寅彦登場。今度はおなじみの地震・防災関連の引用でした。こっちの方がしっくりくるような気分ですが、11日の地震は東海地震ではなかったものの、なかなかの規模でちょっと驚きました。家も家族も無事だったので一安心ですが、東海地震、いつ来るかわからないなぁと思いました。「忘れたころ」にならないよう、日々注意したいものです。
さて、前の更新からまた間があいてしまいました。仕事と若干の地下工作(趣味関係)の毎日を送っていたものですから…。
暑くなると、昔の学生は裸に白衣を着用して実験していたというエピソードを思い出します。どのランクの裸なのか気になります。下着は着用していたのか、それとも…(自主規制)。まぁ、クーラーもない実験室でバーナー燃やして実験なんてしていたら、暑くて大変だろうなぁとは思いますが。
7月下旬、がーっと暑くなって、夜中までセミが鳴いていたのですが、このところ、夜になると「リリリリ」という鳴き声が聞こえてくるようになりました。(セミも鳴きますが。) 暑い暑いと思っていても、それなりに秋は近づいてくるんだなぁと、しみじみ感じている今日この頃です。
■2009.8.12 【『アラマタ人物伝』 荒俣宏監修(講談社)】
荒俣先生の博識には、昔からあこがれているのですが、今回この本をみつけて即購入! 時間があれば延々と見てしまうので、なるべく見ないようにしています…?
荒俣先生が選んだ226人の人物(紀元前から現代まで)を紹介する本なのですが、趣味全開な感じがすばらしい!! 正岡子規と夏目漱石が見開きで紹介されているところがすばらしい!! そして、多くが1人1ページのところ、寺田寅彦が見開き2ページで紹介されているところがすばらしい!!!(それが言いたかっただけなのでは…。) そう、そうこなくっちゃ! と膝をぽーんとたたきました。荒俣先生、わかってるぅ!
写真やイラストも多く、本文は総ルビなので読みやすい、というか、親しみやすい。いわゆる「偉人」を集めた本ではなく、「こいつ、すげー」みたいな人を集めた本だと思います。したがって、エピソードもその人の偉業の場合もあれば、へんてこな場合もあります(むしろこっちがおもしろい)。
そんなわけで、楽しい本です。
■2009.6.15 【紅茶とコーヒー】
寅彦はコーヒー党なので、真似して喫茶店などで私もコーヒーを注文したくなるのですが、体調が悪い時には飲めません。体調が良くても美味しくいただけるのは1日1杯まで。調子に乗って2杯以上飲むと酔います。酔うというのは、アルコールを飲んでほんわか上気するような酔い方ではなく、二日酔いとか、乗り物酔いというような酔い方です。非常に残念なことです。嗚呼、憧れの(?)寅彦先生の真似をしてみたいのにできない歯がゆさよ…。
ちょこっとコーヒーを飲みたいという時は、濃いめに少しいれて、牛乳たっぷり入れて(コーヒー:牛乳=1:1〜1:2)飲みます。寅彦が子ども時代に出会ったコーヒーに近い…? もしや、お子ちゃま仕様…?
紅茶なら、何杯でもいけます。コーヒーサーバー1杯(カップ4〜5杯分)飲んでも酔うことはない。(飲みすぎです!) 紅茶にもカフェインは含まれているので、カフェインに酔っているというわけではなさそう。一体コーヒーの何に酔っているのかわかりませんが、体質的なものなのかもしれません。
甘党なのは寅彦と同じなので、これは堂々と真似して喫茶店でケーキを注文して、美味しくいただくことができます。うれしい。しかし、超甘党というわけではないので、砂糖をまぶしたおにぎりとか(外側には白砂糖、内側には黒砂糖のダブル仕様)、赤飯に砂糖をかけるとか、そういったことは真似できません。非常に残念なこと…ではないな(笑)。超甘党っていうよりも、味覚障害なんじゃ…という疑惑を抱いております。
なぜ唐突にこんな話題を書いたかといいますと、ケーキを買ってきて、紅茶をたっぷりいれて楽しんでいる時に、ふと「寅彦って毎日のように銀座まで出かけて行ってコーヒー飲んでるよな。仕事の後でも東洋城とかとケーキ食べながら連句やったりしているよな」と思い出だしたからです。毎日続けると、結構な金額になるのでは…。しかも戦前。寅彦って、そんなに大金持ちというイメージはないけれど、当時の日本人の大多数から比べるとやはり裕福でもあるし、都会人だし、インテリ層なんだなぁと、しみじみ思ったのでした。
■2009.6.14 【10倍の世界】
本日も寅彦の話題ではありません。
今年に入って、植物の名前を覚えたいなぁと思っていたので、まずは近所にあるものから覚えようと、植物図鑑(入門的なもの)を買いに行くことにしました。本屋さんであれこれ手にとりながら、自分に合った図鑑を探していると、近くに『校庭のコケ』(全国農村教育協会)という本が。いやいや、コケはマニアックすぎるでしょ、私は今日植物図鑑を買いに来たわけだし…と思いつつ、ほかの図鑑を見ているものの、気になる、気になる、気になる…。そんなわけで、植物図鑑1冊と、このコケの本を買ってしまったのでした。
で、見てみるとこれが面白い。今までコケなんてひとくくりに考えていたのが、センタイ類(セン類とタイ類)と地衣類に区別できること、身近なところにたくさんの種類のコケが生えていること、コケの生態など、知らなかったがゆえに興味深いことがたくさん! 帰りの電車で読み始め、家に着くころにはすっかり夢中になり、歩けば地面やら壁やら木の幹やらを見るように…。いくつになっても新しいことを知るということは、とても楽しいことなんだということを実感。とは言っても、コケを極めたいというわけでもないので、学問的な点では勉強が進んでいないのですが、新しい趣味が1つ増えた感じです。楽しい! そして、面倒くさがりの私にとって、狭い範囲でもじっくり観察して楽しめる=あまり動かないで楽しめる、というのが、どうやら体質に合っているようです(笑)。
そんなことを連日友人に伝えていたら、なんと、ルーペを譲ってくれました!! うれしいっ!! 顕微鏡を買ってもらった少年時代の寅彦のように、あれこれ見まくるわたくし。私は視力がいい方なので、今まで裸眼で観察していても大まかなところは見えていたのですが、倍率10倍のルーペを通して見る世界の面白いこと! あれも見える、これも見える、わーこんな風になってたの! という感じで、今まで見ようとしていなかったところまではっきり見えて感動しています。10倍の世界は、私にとって、新しい世界で、何もかもが新鮮に映ります。ありがとう、友人…!!
今日は散歩に出かけるときにルーペを持っていき、あれこれ見ながら歩いていたのですが、自転車で通りかかった小学生に「何してんだろ?」という目で見られました。それを見て、私はルーペを持っていることを自慢したくなりました!!(笑) ←子どもか!
それから、今までコケがいっぱい生えているとは思っていたものの、わざわざ足を踏み入れたことがなかった場所に行ってみました。これが、素晴らしかった!! コケの楽園(パラダイス)!! 今まで行こうとしなかった私のバカ! この目の節穴! …こんなところを楽園だと思う人もあまりいないかもしれませんが、素敵な世界でした。(思い出しても幸せな気分。) 何しろ、『校庭のコケ』で、毎晩のようにかわいいなーかわいいなーと愛でていたコツボゴケの実物が群生していたのですから!! テンションあがった! 実物もかなりかわいくて、絶対にまた見に来ようと思いました。
これが、萌えというものか。
ところで、読書方面ですが、仕事関係で好きでもない本をわんさか読まなければならず、その反動で島田荘司の御手洗(みたらい)シリーズ(本格ミステリ)の第3次ブームが来ています。第2次ブームも、仕事関係でうんざりする文章を毎日読まなければならないときに来ました…。ダイナミックなトリックも、ぐいぐい読ませる文章も、私にとって安心して楽しめるシリーズです。前回のブームでは話を追うのに夢中でしたが、今回は、このシリーズって結構ユーモアたっぷりなのね、ということに気がつきました。それにしても、この密度で何十年も作品を書き続けるって凄いなぁと思います。色々な情報を吸収して、消化して、描く、しかもそれをずっと続けていくというのは本当に凄い。
今回はもう2ヵ月ほど読んでいるので、そろそろ落ち着くのではないかと思います。数年に一度、探偵小説ブームが来ます。
■2009.05.11 【ご、ご無沙汰…/本日寅彦の話題なし】
またしても間が開いてしまいました、すみません。新年度になってから、公私ともに大忙しで、ゴールデンウィークをたっぷり遊び倒して、その後呆けて暮らして、ようやくもとの生活に戻ってきた感じです。いい大人なんだから、もうちょっとバランスのとれた生活を心がけてもよさそうなものなのですが、星回りなのか性分なのか、どうも波のある生活になってしまいます。どうしてかなー。それにしても、4月は忙しかった。残業多くてちょっとキレそうになった。色々無茶した。そのつけが今…。
仕事といえば、上司に「ヤマダさんて、意外と繊細なのね?」との評をいただきました。意外と…?! それを聞いた先輩職員から「そうですよー、ヤマダさんは繊細なんですからねっ」とのお言葉をいただきました。そ、そうなのか? ただ単に気が小さいだけなのでは…。
さて、私は電話は苦手ですが、手紙やメール、FAXは得意です。で、親しい人にあれこれ落書きを描いては送りつけているのですが、それを知った某さんに「これを描く労力をサイトの更新に向けたら…」と言われてしまいました。まぁ、そのとおりなのですが、それとこれとは別。特定の人に書いて送るのと、不特定の人に公開するのとは、やっぱり違うと思うし、大体、紙に描いたのをスキャンして加工して更新して…というのは手間がかかるんですよねー。といいわけをしてみる。とはいえ、ごもっともと思ったところもあったので、こうして駄文を打ち込んでいるところです。
それにしても、「FAXで通信って…一昔前はそういう人も多かったけど、今も…ねぇ…。」と言われたのが、心に残っています。確かに、今はメールが多いですが(通信費も安いし)、私は絵も描くのでFAXの方が都合がいいのですよー。それに、手書きの字を読むのも書くのも好きですし。しかし、なんだかちょっと自分自身が昔の流行を保存しているような気分というか、流行に乗り遅れている気分というか、時の流れというものを感じるというか…。別に、流行最先端大好き人間ではないので、それはそれでいいか、と思っております。
先日、苺のショートケーキを食べました。やはりおいしい。今年は例年に比べて苺をよく食べました。いい御身分です。
■2009.02.16 【素敵な日!】
買い物をしていたら、お釣りに夏目札(千円)が入ってました!! しかも、折り目がないきれいなお札!!
嬉しさのあまり、店員さんに笑顔満面で「これ…!」と言って見せたら、冷静に「あ、(新札と)交換しますか?」と聞かれました。大慌てで「いいえ!!」と言い、財布にしまいました。数年前まではあれだけ流通していたのに、野口英世になってからあっという間に貴重になってしまった夏目札。こんな風にお目にかかれて、これほど嬉しい気持ちになれるとは…! (もちろん、昔よりも夏目先生への思い入れが増したという理由もあるけれど。)
今日は素敵な日。
『日本史サスペンス劇場』、小宮の「(僕が)一番弟子」発言に吹きましたが、まぁ小宮だしなぁ。後でそう言ったのが寅彦にバレて、軽くにらまれるがいいさ(笑)。後々、折にふれて寅彦に「まぁ、小宮君は一番弟子だからね」と皮肉を言われるがいいさ(笑)。
寅彦はスルーでしたが(もう、それはそれはみごとなほどスルー)、寅彦の時代にテレビのようなメディアがあったら、きっと出たがらないと思うので(写真嫌いだし)、まぁ小宮が出るというならそれでいいか、みたいな感じ。小宮だし。っていうか、足蹴りくらってましたね。嗚呼小宮…! 思わず笑っちゃってゴメン☆
ワイドショーを見るような気持ちで見てました。最初から期待してなかったしね。寅彦出なくてもがっかりしなかったね…(苦笑)。
年始早々大阪で萌え上がったLOVEが表現された(間違った方向に)絵が、某Kさんのサイトで曝されています☆ (あえてここにはリンクを貼りません。) あ、萌えとは違うかも…。全力で描いたあほな絵です。久しぶりに見ましたが、結構うまく描けてるじゃないデスカー(まさに自画自賛)。
Kさんより「自分が何描いたかよく憶えていないと思うので、ちゃんと見つめ直してください。」とのことですが、自分が何を描いたかは憶えていましたよ!! (後日友人に大阪でこんな絵を描いて遊んでいたと、描いて説明した。) ただ、宇吉郎の本を資料にしたことは、すっかり忘れていました。宇吉郎、ごめん。(色んな意味で。)
それにしても、「『擬人化』くらいの勢い」とはうまく言ったもんですね。まさしくそんな感じです。
そういえば、大阪に行く数日前に買ったイヤーマフを、大阪で失くしました。何かの罰が当たったのかもしれません。
■2009.02.08 【『日本史サスペンス劇場』日本テレビ】
2月11日(水)19:00〜 「夏目漱石とその妻・鏡子」が放送されるようです。どうなんでしょう? 「戦う女武将・妙林尼」と二本立て。
テレビの予告を見た感じ、悪妻鏡子路線のようです。先生の鼻毛の話も出るらしい。まぁ、こういう番組なので、目立つエピソードを面白おかしく取り上げるんでしょうなぁ。きっと突っ込みどころ満載。
寅彦は…出るんじゃろうか…。出ても出なくてもがっかりしそう(笑)。
『悩む力』(姜尚中著/集英社新書)を読みました。読みやすかった〜。姜さんの本を読むときは、やっぱり姜さんの口調で読んでしまう。語っているのが聞こえてくる感じです。それにしても、私は夏目先生の小説を全然読んでないなぁと思いました。読んでない…なぁ…。
小説家の漱石が好きなんじゃなくって、夏目先生そのものが好きなんだいっ! (かわいく言ってみたところで、言い訳にすぎない。)
■2009.02.07 【県立神奈川近代文学館】
県立神奈川近代文学館で、3月7日(土)〜4月19日(日)虚子没後50年記念「子規から虚子へ―近代俳句の夜明け―」展を開催するようです。(月曜休館)
同時開催は「2008年度新収蔵資料展」「文学の森へ 神奈川と作家たち展 第1部」。「文学の森へ〜」は、夏目漱石から萩原朔太郎まで、神奈川ゆかりの資料を中心にした展示です(前回見た時の印象)。
県立神奈川近代文学館 http://www.kanabun.or.jp/
くしゃみに鼻水…正月からの風邪がまたひどくなってきた?! と思ったら、どうやら花粉症のようです。こういうところだけ流行に敏感。
■2009.01.19 【夏目先生役に片岡仁左衛門さんを!委員会(仮)】
委員長兼委員現在1名(笑)。
フジテレビ「我はゴッホになる」を見て以来、片岡仁左衛門さんに作家時代の夏目先生を演じてほしい〜演じてほしい〜と思っているのですが、某所にてじゃあ門下たちは誰が演じればいいのかということになりまして、暇があると誰がいいかキャスティングしているところです。「夏目先生が主役っていうよりも、芥川あたりが主役で(ネームバリュー)、特別出演の夏目先生の家に出入りするのはどうだろう」というご意見をいただいたので、その方向で考えきました。
芥川役に松山ケンイチさんとかどうでしょう?!(妄想だから何でもあり) 知名度とルックス、彼なら演じきってくれるだろうという期待を込めてキャスティングしてみました(頭の中で)。芥川が主役の話で、特別出演で片岡仁左衛門さん。いいねー。中役でもいいかな、とも思ったのですが、中を主人公にして話を作るのは難しそうかな、とか、脇役にしたらせっかく松山さんなのにもったいないなぁと思ったので。
そんなことを、日本テレビのドラマ「銭ゲバ」を見ながら考えていました。
他の門下についても、ひらめいたら書くことにします。
■2009.01.15 【質問攻めバトン】
菜川さんよりいただいた「質問攻めバトン」! 11月に受け取って、3ヵ月もたった今答えてみます。渡した方も忘れているよ…きっと…。
指定作品→「ナツメ先生と仲間たち(広い意味で)」
●各質問に必ず「ナツメ先生と仲間たち」のキャラを一人だけ回答。
無いというのは認めず、当てはまるキャラがいない場合はこのキャラなら許せるというキャラを入れてください。
◆綺麗と言われて浮かぶ人は?
寺田夏子さん(寅彦の最初の妻)。
寛子さん(2番目の妻)もかわいらしい人だったようですが、紳子さん(3番目の妻)の前でそれを言っちゃだめだよ☆
◆癒し系と言われて浮かぶ人は?
寅彦は癒しを求めて夏目先生の家に通っているらしいですよ。
◆クールと言われて浮かぶ人は?
正岡さんしか浮かばない…! だって「THE COOL」!
◆男前と言われて浮かぶ人は?
菅さん。兄貴! 漢(おとこ)!
◆彼女にしたいのは?
寅彦は紳子さんとの結婚直後ちょっと早まったかなと後悔していたっぽいよ。でも胃病で倒れた時には心強かったらしいよ。年月を経て色々折れて、影響を受けて、よく話す夫婦になったみたいだよ。
同性として、紳子さんのエピソードに親近感を覚えるのですが(旅行好き、芝居好き等)、異性としたらどうなんだろう…?
◆彼氏にしたいのは?
寅彦は夏目家に恋人の家に通うような気持ちで行っているそうですよ。
本人が言っているからなー。
(設問対する正しい回答でない気が…。)
◆ペットにしたいのは?
むしろ猫になって寺田家に潜入したい。
不細工な猫の方が寺田先生にかわいがられる(同情心)らしいよ!
しかし、家の中はタバコ臭そうだな…。
◆兎っぽいのは?
パーソナルな愛を求め続ける夏目先生に1票☆
卯年だし。
◆優しいと言われて浮かぶ人は?
寅彦は優しいように見えて、結構厳しく鋭いからなぁ…。
優しいんじゃなくて、ぼんやりして見えるだけ…?
◆俺様街道まっしぐらなのは?
三重吉。俺様といったら三重吉でしょう(断言)。
◆怖いものなしなのは?
是公(お金の使い方が)。
◆守って(助けて)あげたいのは?
寅彦は夏目先生を苦悩させる原因から守ってあげたいと思っていながら、わりと見守っているだけな気がします…。祈ってはくれる。
◆守ってほしいのは?
困ったときの菅頼み。表札書いて〜!
◆自分的に忠実な下僕、部下、子分は?
小宮は調子に乗るからなー。
忠実な騎士(ナイト)だったら東洋城。身分的には夏目先生より東洋城の方が上か…。
◆良い相談相手は?
寅彦はあれこれ相談されると客観的に分析して答えたり提案してくれたりしそうだけど、実際に力を貸してくれるかどうかは別問題かもしれないよ☆
みんなの意見に従うっぽく見せかけて、言いたいことは言う(夏目先生の死後のあれこれとか)。
◆大人だなぁ、と思うのは?
是公(お金の使い方が)。
いや、むしろ子供っぽいのかも(お金の使い方が)。
◆作品をそれぞれ指定して8人に回す。
8人…!? 無理です…。
久しぶりのバトンでした〜。あれこれ考えてみるのは楽しいですね。
先日、大阪に日帰りで遊びに行ったのですが、1日あほな絵を描き続けて日が暮れたら中華食べに行って、ケーキも食べに行って、帰ってきてしまいました。何しに行ったんだ…。しかし超力作が完成しましたよ! 差し上げてしまったものなので、お見せできないのがとてもとても残念ですが、無駄な力を使いまくったあほな絵が完成しました。渾身の作…! 旅先にいるという非日常といいますか、開放感といいますか、高揚感といいますか、そういったものがごっちゃになって、絵に表現されてしまったのだと思います。Kさんに「新しい扉が開いちゃった?」と評されました。正確には「新しい(禁断の)扉が開いちゃった」感じだと思います(笑)。
頂上(てっぺん)を獲るという希望に燃えた朝、そしてそれが幻と消えた昼。メジャーには努力してなるものではなく、努力してメジャーになりたいと考えている時点ですでにそれはメジャーではないといいますか…。いやしかし、富士の山でも公園の砂山でも頂上は頂上といいますか…。
まぁ、いいや。
■2008.12.31 【寅彦忌】
本日寅彦忌であります。
今年はバタバタした1年でなかなか寅彦研究を深めることができなかったのですが、違った視点で見れば、寅彦についての考えを熟成させていたのかもしれません。(と、ポジティブ・シンキング☆) 来年は今年よりも落ち着くと思うので、本を読んだり、旅行をしたりしてみたいと思います。
とりあえず、年頭の抱負は「小石川植物園『団栗』めぐり」しか実現せず…。他は来年に持ち越しです。
今年読んだ寅彦関係の本でよかったのは『漱石と寅彦 落椿(おちつばき)の師弟』 志村史夫著(牧野出版)! なかなか寅彦の本は出版されないのですが、出版されたのがこんな素敵な本でホックホクでした。来年もいい本が出版されますように。
それでは、よいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。
■2008.12.12 【青年座『フユヒコ』本日テレビ放映】
12月12日(金)22:30〜翌0:45 NHK教育「芸術劇場」という番組で青年座『フユヒコ』の舞台を放送します。(Y様、情報ありがとうございました。)
読売新聞のテレビ欄には「物理学者で随筆家の寺田寅彦をモデルにした劇団青年座の舞台(中略)個性豊かな寺田家の喜怒哀楽が繰り広げられるユーモアあふれる家族劇」「11月8日、東京・紀伊国屋ホールで収録された「フユヒコ」をおくる。1934年(昭和9年)の年の瀬、東京本郷区曙にある理学博士・寺田冬彦邸。旅行に出掛けたはずの冬彦と妻・りんがただならぬ様子で帰ってきた。」と書かれていました。寅彦ファンじゃなくても、寅彦のことを知らなくても楽しめる作品だと思います。
新しいビデオテープがもうないし、買って来て録画しようかな、と思いつつ朝新聞を見ていたのですが、午後家にあったのは新しいDVDレコーダでした。あれ?
そんなわけで、HDDに録画しようと思います☆
ここのところ仕事でバタバタして更新できなかったのですが、実は『フユヒコ』、観に行っちゃってました。しかも初日に…。(その日しか都合がつかなかったので、仕事をやっつけて劇場に駆けつけました。) そして、実は『MOTHER』も観に行っちゃってました。しかも初日に…。(その日しか/以下略。)
個人的な趣味でいうと、寅彦がモデルだからということ抜きにしても『フユヒコ』の方が好きだったりします。たぶん、限られた場所・時間での、限られた人によるやりとりというものが好きなんだと思います。笑って、泣いて、ということになると『MOTHER』の方が陰影が強くつけられている印象で、場面場面でボロボロ泣きながら観ていました。『フユヒコ』はもうすこし軽いテイストなのかもしれません。でもその軽妙なところが好きです。
あぁっ、もうすぐ始まる!(現在21時)
■2008.11.11 【『ニルスのふしぎな旅』(上)(下) セルマ・ラーゲルレーヴ作 菱木晃子訳(福音館書店)】
寺田寅彦とは全然関係ないのですが…。
周りの人に勧められて『ニルスのふしぎな旅』を読んでみることにしました。アニメ化もされた、小人にされてしまったニルスが、雁やガチョウのモルテンたちと旅に出る話です。菱木さんの訳がいいよ〜という噂も聞き、借りてみようとしたら分厚い本が2冊分…(児童書だけど)。2巻合わせて1000ページ超。面白そうだけど…と思いつつ、“積ん読”していたら返却日を過ぎてしまい、あわてて読んだというところなのですが…よかったです!!
もともと、100年も前に、スウェーデンの子供たちに、地理の副読本として書かれた話らしいのですが、無味乾燥な副読本ではなく、一人の少年の成長を描いた物語で、スウェーデンの人たちはさぞかしこの物語を誇りに思っていることだろうと思いました。各地の農業や産業、人の暮らしや伝説なども描かれているので、読んでいるとスウェーデンに行ってみたくなります!
地名が出てくるたびに、見返しのスウェーデンの地図を見て、ああ今このあたりの話なのか〜と思いました。空から見る“チェックの布地”のような田園風景や、森林、川など、風景も美しく、瑞々しく、本当に行ってみたくなる〜! そして、登場する大人たち(動物も含めて)が素敵、かっこいい! 語る場面、ニルスにかける言葉など、胸打つものが多かったです。
全部で55章あるのですが、全体の3/4くらいから旅の終わりにかけて、2章に1回はボロボロ泣きながら読んでいた気がします…。特に43章と54章。読み返しても涙が…。最初のころのいたずらでどうしようもない男の子だったニルスが、長い旅を経て成長した姿に、言葉に涙…。そういうのに弱いんだな。
物語への感動もあるのですが、この分厚い本を読んだという達成感もあり…。きっと副読本に与えられたスウェーデンの子供たちも、物語を楽しみ、知識を得ることだけでなく、この分厚い本を読み終えたということが自信になるのではないかと(そういう教育的効果もあるのではないかと)思いました。私はもう大人ですが、「読んだぜ!」という気持ちになったもんね。大満足です。
同じ訳で文庫版が出たら買いたい気持ち。(単行本、いい本なんだけど…表装も素敵なんだけどいかんせん重い…。)
■2008.10.25 【フジテレビ「我はゴッホになる」】
フジテレビのドラマ「我はゴッホになる」を見ました。棟方志功役を演じたのが劇団ひとり。以前NHK連続テレビ小説「純情きらり」を戦前&メガネ&着物&先生役の4点セットにキュンキュンしながら見ていた友人と私。登場しなくなってからは一気にドラマを見るテンションが下がったことを懐かしく思い出しつつ、今回も戦前&メガネ&着物なので淡い期待をしていました。やっぱいい! 奇人だけど!(そこがまたいい!)
さらに良かったのが柳宗悦役の片岡仁左衛門さん!! 素敵〜! 戦前&着物&先生&ヒゲですよ! 素晴らしい!!
見ながら、何かのドラマや映画で作家時代の夏目先生が登場するなら、仁左衛門さんに演じてもらいたいな〜! と、強く思いました。二重だし! そう思いませんか、みなさん!
そうなったら、劇団ひとりは百閧ゥなー。(メガネで連想しただけでは…。)
フジテレビ「我はゴッホになる」 http://wwwz.fujitv.co.jp/munakata/
片岡仁左衛門スペシャルインタビューの写真をどうぞどうぞご覧になってください。私はこの写真、非常にいい感じだと思います。
■過去帳■ 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1