■寅彦帳 過去帳(4)■
TBS愛の劇場『吾輩は主婦である』 公式サイト http://www.tbs.co.jp/ainogekijyo/syufudearu/
■2006.07.14 【TBS愛の劇場『吾輩は主婦である』/その12/第36〜40話(最終話)】
ドキッ☆遺書だらけの家族会議(みどり除く)。
自分宛ての遺書がなく、悲嘆にくれるやすこ。暴れるやすこ。探しまくるやすこ。
“子供の頃、何になりたかった?”
ちよこ(古本屋店主):バスガイド、売り子、ウグイス嬢。
ひろし(クリーニング屋):刑事。
やすこ(クリーニング屋):白衣の天使。
浅野(作家):プロ野球選手。
小松(編集):マンガ家。
ゆきお(喫茶店マスター):船乗り。
じゅんの職業体験。
ワガハイ、じゅんの授業を見学す。子供の作文にも厳しくパーソナリティを要求。111年ぶりに教壇に立ち授業をする漱石。授業をするというよりは、言いたいことを言って気分スッキリだったワガハイ。スキップ…?
ワガハイ、三四郎文学賞にノミネート?!
サツマイモとものさしを持たされて子供部屋の前で門番をするじゅん。
ラブレター代筆騒動。ワガハイ、シュークリームで買収される。誰の手紙を誰が代筆していたか、それを誰に出したんだか、誰が受けとったんだか、もう何が何だかわからん!
漱石名所めぐり? 『三四郎』のアイデア(設定)を漱石に吹き込むちよこ。
「ワガハイは家が見たかったのだ。」 ←明治村に行けばあるのに〜。
ちよこ、実は松山出身。つられて松山弁になるワガハイ。
文豪・夏目漱石をその性的欲求によって脱帽せしめたたかし。そういえば、一線を越えなかった…!
遺書に振り回されるたかし。
ついにみどりが戻ってきた…?!
最終週だからか、漱石関連の石碑や墓地などがアレコレ出てきました。一度訪ねてみたいと思っていた場所も結構出ていて、よりいっそう行ってみたくなりました。気になる、気になる…。でもまだ訪ねまわるほど勉強をしていないので、何がどこにあるのかよくわからないのですが。
これで本当に最終回なのか〜と、しみじみ。面白かったなぁ、というのと、もうおしまいか、と寂しい気分が入り混じった気分です。毎週、本当に楽しみにしていました。何が起こるのか想像ができないし、気づくと登場人物が増えてるし(しかもみんな濃い)。何よりワガハイ、かわいかったもんなぁ。かわいかった…かわいかった…(エコー)。
それにしても、みどりは作家として活動を続けているようですが、大丈夫なのかしら…? どのくらいのペースで書いているのかしら…? その辺が心配です。ワガハイはパソコンで原稿を書いていたのに、みどりはペン書きなのねぇ。
■2006.07.14 【TBS愛の劇場『吾輩は主婦である』/その11/第31〜35話】
西フランスの誘惑。
愛情の一方通行。
たかし、爆発す。
ワガハイ、フランスの夢を見る。矢名家一同フランス風の服を着て、フランス風の朝食を前に、フランス語を話しているのに、場所は矢名家のお茶の間。
「生理が来ないの!」(切り札)
馬が合う(?)編集者・小松と人気作家・浅野。妙に仲がいい…? 仲良く抜け駆け…?
たかし、みどりに猫なで声。
「たかしを異性として意識しはじめてるのかしら?」 語尾が女言葉になってる?!
浅野は室内でも帽子着用。
小松と浅野、悪酔いしまくる。自分を見失い中。
ワガハイ、小松と浅野を叱る。
ワガハイ、亀と一緒に本屋へ行く。
ワガハイ、2本同時連載す。パソコンも二刀流。
「見事なセックスレス宣言だったよ!」賞賛のやすこ。それなのに、来なきゃ来ないで気になるワガハイ。色気…?
たかしに気になる女性が。郵便配達は二度ベルを鳴らす。ワガハイ、ジェラシーを感じる? 激しい痛みがワガハイを襲う。ドッペルゲンガー、みどりとみのり。
「10秒考えさせて。」 「ワガハイを含めて、みどりちゃんが好きだ!」 ポイントはガムシロップ。
胃潰瘍。「みどりにもどりたい。」 墨をするみどり。遺言?!
お札のすかしに漱石が戻った!
今週のうまいもの。フランス料理(伊勢海老(?)等、ただしブルーチーズ(?)はダメだった…)。付け焼刃の母性本能がぶっとぶうまさ(ワガハイ談)。みのりの手作りクッキー。
■2006.07.12 【先生の○毛】
お風呂上りに何気なくテレビをつけたら夏目先生のお写真が。フジテレビ『トリビアの泉』でした。「すばらしいタイミングだわ!」とか、「ついにアンテナに漱石が引っかかるようになった?!」とか、喜びつつ画面をよく見たら「夏目漱石はアイデアに行き詰ると鼻毛を抜いて原稿用紙に並べていた」という文字が…。出典は内田百間著『私の「漱石」と「竜之介」』だそうです。
ネタとしては知っていたのですが、こうやって公共の電波で全国に放送されるというのが何ともこそばゆいような。漱石の孫である夏目房之介さんも登場。大サービスで復刻版鼻毛付き原稿用紙が作られたり、番組がそれを静岡県の記念館に寄贈しようとしてことわられたり、懲りずに鼻毛を視聴者にプレゼントする企画があったり(締切は明日迄の消印有効)…トリビアらしいなぁ。
そんなわけで、以上、覚え書きでした。
■2006.07.10 【NHKスペシャル『映像の世紀』 第1集「20世紀の幕開け」】
以前から19世紀末〜20世紀初頭に興味があったので、図書館にあるDVD『映像の世紀』第1集を借りて見ていたら、思わぬところで夏目先生に遭遇。パリ万博の時代にパリに行った漱石の手紙(エッフェル塔に登ったというくだり)が紹介されていました。(浅学のため、誰宛のものかまではわかりませんでしたが…。)
2年前、私はパリに行って時間があるから何となくエッフェル塔に登ってみました。実は当時、漱石がパリに寄ったことなど全然知りませんでした。帰国して漱石やら寅彦やらの方面に興味をもつようになってから、漱石がエッフェル塔に登ったということを知り、一人「夏目先生もエッフェル塔に登ったんだ〜! 私も(暇つぶし的だったとはいえ)登ってよかった! ムフフ」と思ったものです。閑話休題。
他にも、1901年、イギリスのヴィクトリア女王死去の場面でもロンドン時代の日記が紹介されていました。そうだったよ、夏目先生留学中にヴィクトリア女王の葬列を見に行ったんだったよ! 忘れてた!(苦笑) 葬列の映像を見ながら、先生はどの辺で見ていたのかなぁとぼんやり想像してしまいました。下宿のおやじさんと一緒に行って肩車してもらったんだっけ…先生、背が低いから…。
100年前ロンドン関連の資料で気に入っているのが、清水一嘉著『自転車に乗る漱石 百年前のロンドン』(朝日選書)です。手ごろな価格なわりに図版も多くてウレシイ。画家・牧野義雄(ロンドン大好き日本人)もこの本で知りました。漱石とは直接関係がないかもしれませんが、牧野義雄著・恒松郁生訳『霧のロンドン 日本人画家滞英記』(サイマル出版会)も面白かったです。牧野義雄は1897年から45年にわたってロンドンに滞在したということなので、漱石の留学期間も含まれますね(面識はないそうですが)。『霧のロンドン〜』を読んでいると、漱石留学当時のロンドンの雰囲気を感じられるような気がします。それ以上に、牧野義雄の人柄やユーモアがにじみ出ているので、読んでいて楽しかったです。そして、あふれんばかりの、というよりはあふれまくっているロンドンへの愛! 夏目先生とは対照的!(笑) 昔のロンドンに興味のある方はどうぞ。
…何だかとりとめがなくなってしまいましたが、『映像の世紀』第1集は非常に気合いが入ったいい番組でした。第1集は20世紀初頭〜第1次世界大戦頃、第2集以降は主にその後の戦争がテーマとなっているようです。第2集以降は好奇心の都合上見ないかもしれませんが、特典映像(?)の番組予告を見たところ、NHKのプライドをかけているような印象でした。シリーズ第1回なので、映像を使った記録の誕生と民衆への影響についての解説もなされていました。NHKスペシャルという番組の特質からか、歴史上の事件をよりシリアスに捉え、特に戦争関連に重点をおいて構成されているように思われましたが(硬派?)、ちょこちょこ登場する「普通の人々」が興味深かったです。当時の女の人の座り方だとか、男の人の歩き方だとか、そういった「普通の人々の動き」の基本的なところは案外今も変わっていないのかもしれないな、と思いました。
さて、今週末の休日もばたばたしていたら『吾輩は主婦である』を観られませんでした…。気になるのにぃ。今度の休みにまとめて観ようと思います! いよいよ今週は最終週ですね。まだ実感はわかないものの、もうすぐ終わってしまうと思うとほんのり寂しい心持ちです。
■2006.07.03 【TBS愛の劇場『吾輩は主婦である』/その10/第26〜30話】
喫茶ジャン・バルジャンの男と女のラブゲーム。つぼみ豹変。
編集担当・小松の本音。
小松とちよこによるアテレコ。図星。
美しき七夕の思い出――ハミングにのせて。
矢名家にピザがやってきた!
目で語り合うみどりとしずか(新人作家)。
家族パワーの見せ所? 家族パワーの勝利? みどりさんが帰ってきた…!?
もしかしてスランプだったの?
帯の文章をなんとやすこ(ナマハゲ)が!
寝ているみどりにやさしく話しかけるたかし(ミッチー)に胸キュン、そんな自分にちょっととまどった今日この頃です(笑)。斉藤さんの大きくちょっとたれ目な感じの目元が最近非常に自然に漱石に感じられるようになってきたのにもとまどい気味。三つ揃いにヒゲ姿には胸を打ちぬかれるかと思いました。
全40話って、たくさんあるなぁと思っていたのですが、もう30話が終わってしまいました。このまま、あっという間に最終回を迎えるのだろうなぁ。ちょっと寂しいような気もしますが、相も変わらずドタバタな様相。今後の展開も楽しみです。
■2006.07.03 【TBS愛の劇場『吾輩は主婦である』/その9/第21〜25話】
ちよこの逆襲。
木曜会始まる。水曜は締切。金曜は不吉。
晴れ着を着るワガハイ。まんざらでもない。「悪くない」とは本人談。
「さわるな!」無意識かつ凶暴。
ホメホメ感想メールにご機嫌になるワガハイ。批判的感想メールに不機嫌になるワガハイ。神経過敏?
すみれ先生の誘惑…?(単なる妄想?)
給料日はすき焼き! 不吉な金曜日というよりは食べまくりの金曜日?
金棒(金属バット)引きちよこ。
今週のうまいもの。きんつば。チーズケーキ。
先生、チーズ大丈夫なのね?
■2006.06.27 【TBS愛の劇場『吾輩は主婦である』/その8】
いつも休みの日に1週間分まとめて鑑賞しているのですが、今週はばたばたしていたら見られませんでした…。父のデッキで録画しているものだから、父のいない隙をねらわないと見られない…。次の休みを狙って2週間分見ようと思っているのですが、続きが非常に気になります。気になる。気になる…。
気になるといえば、歌詞の例の箇所、やっぱりよくわかりません。
『ミュージカル・坊っちゃん!』もつつがなく録画完了の模様。放送しているときにちょっと見たのですが、日本で作られたミュージカル作品から感じられるアレというか、ある種の気恥ずかしさというか、何とも逃げ出したくなってしまってチャンネルをかえてしまいました。いや、日本のミュージカルの全てが気恥ずかしいというわけではありませんよ。そもそも私はミュージカルが好きなのですが、坊っちゃんが「てやんでぇ」とか歌いながら袴姿で姿をどうも正視できなかったというか、生徒達の学ラン姿で踊りまくる姿が正視できなかったというか、何だか予想以上に(原作を読んだ印象よりも)坊っちゃんがもしかしてマドンナにラブ(?)な感じが正視できなかったというか…とにかく見ていて気恥ずかしく感じられてしまったのです。気を取り直して、鑑賞した暁には感想を書かせていただこうと思います。期待されませぬよう。
■2006.06.24 【『ミュージカル・坊っちゃん!』】
明日6月25日(日)22:00〜23:41、NHK教育で『ミュージカル・坊っちゃん!』の舞台(録画)が放送されるそうです。脚本・演出/ジェームス三木、音楽/飯島優、出演/わらび座ほか、劇場/愛媛県・東温市坊っちゃん劇場、原作はもちろん夏目漱石。
NHKのサイトでの番組紹介では以下のような記述が。
「ミュージカル・坊っちゃん!」
−小説“坊っちゃん”誕生100年記念−
▽坊っちゃんがマドンナに恋心?
▽小説発表から100年目に明かされる物語の真相とは!?
恋心…? 真相…?
微妙に不安を覚えつつ、とりあえず録画予約をいれてみました。どうなのかな。ミュージカルだしな。ドキドキ…。
■2006.06.19 【TBS愛の劇場『吾輩は主婦である』/その7/主題歌】
このドラマをご覧になっている方は、主題歌である「家庭内デート」をそろそろ覚えていらっしゃるのではないかと思います。タイトルバックの映像といい、たかしさん(ミッチー)の腰つきも鮮やかな振付といい、みどりさんのバッスル・スタイルっぽい衣装といい、もちろん曲も歌詞もインパクトが強く、見るごとに頭に刷り込まれていく感じがします。しかし、私の耳が悪いのか、頭が悪いのか、未だに聞き取れない部分が…。
♪家庭内デート〜 当たり前〜すぎ〜て〜♪ の後に続くのは、
@♪やさしい気持ち
A♪やましい気持ち
B♪やらしい気持ち
…ど、どれなんだ?! それとも、別の言葉なのかしら?? とても気になっています。1字違いで大違い…むむむ…。
え? AやBはありえないですか? でも、そういう風にも聞こえるのですよ、私の耳では…。
〈追記〉Aの「やましい気持ち」だそうです。情報を下さった方、どうもありがとうございました!(2006.08.20)
■2006.06.18 【寺田寅彦著「日本人の自然観」】
『着物イメージトレーニング部屋』(http://kimono.moo.jp/)というサイトがあります。戦前の、誰もが着物を着ていた世界に興味がある私にとって、非常に興味深く、大いに共感しつつ、勉強にもなります。挿絵を見るのも楽しく、ちょくちょく覗かせていただいています。そのコンテンツの一つに「日本は蒸し暑い島」というものがあります。その中に何と「寺田寅彦とリリー・フランキ−」というものが!!(http://kimono.moo.jp/atui/atui8.html) 嬉しくなって早速引用元の岩波文庫『寺田寅彦随筆集』第5巻を図書館で借りてしまいました(笑)。
ここで触れられているのは寅彦の「日本人の自然観」という作品です(昭和10年10月『東洋思潮』)。(青空文庫でも読めます。→「日本人の自然観」)p.240は「日本人の日常生活」という日本の気候と衣食住についての項です。ちなみに、引用されている「西洋人の衣食住を模しただけで、日本人の解剖学特異性が一変し、日本の気候風土までも入れ代わりでもするように思うのは粗忽(そこつ)である。」というのは、「結語」(岩波文庫版p.252)に書かれています。
寅彦のいう「日本人の自然観」とはどんなものか興味がわいたので読んでみたのですが、私が特に印象に残ったのが次に引用した部分でした。「天災は忘れた頃来る」の言葉に代表されるような、寅彦の災害に対する鋭い考察と指摘に関して、時代が変わっても同じ日本に住む者として、きちんと認識しておきたいです。
西欧科学を輸入した現代日本人は西洋と日本とで自然の環境に著しい相違のあることを無視し、従って伝来の相地の学を蔑視して建てるべからずところに人工を建設した。そうして克服したつもりの自然の厳父のふるった鞭のひと打ちで、その建設物が実にいくじもなく壊滅する、それを眼前に見ながら自己の錯誤を悟らないでいる、といったような場合が近ごろ頻繁に起こるように思われる。(p.238)
この作品が発表されたのが昭和10年。70年もの時代が過ぎ、科学技術も目覚しく進歩しているにもかかわらず、天災に見舞われ破壊された建築物、非難する人々の姿をテレビなどで見ない年はありません。非常に耳の痛い言葉です。
全体を通して読んでも、それほど長い文章ではありません。それなのに気候の話だけではなく、風俗、植物学、歴史、それから文化、和歌俳句のことなど、ありとあらゆるエッセンスが詰め込まれた論述だと強く感じました。こんな文章、寅彦以外に書ける人はいないよ! とさえ思いました。(贔屓目かもしれませんが…。) どうすれば一人の人間がこれほどの知識を蓄え、事象を分析、整理し、このように魅力的な作物を著せるのだろうか、と思わずにはいられません。読後、日本、日本人、そしてそれを取り巻く環境、それぞれについて、寅彦から新しい視点を与えられたような気持ちになりました。日本の抱える問題点を示されると同時に、日本のよさを再認識させられたというか、教えてもらったというか…。
折りしも梅雨、日本特有の季節です。読書にいかがでしょうか?
■2006.06.17 【「寅彦を語る会」…?】
昨晩、某所のチャットに厚かましくもお邪魔してまいりました。夏目先生の家を初めて訪ねる寅彦のような気持ちで(え?)、ドキドキしつつ門をくぐったのですが、色々お話させていただけてとても嬉しかったです〜♪ もう、感謝、感謝です。図々しく寅彦寅彦言っていたら最終的に「寅彦を語る会」みたいになってしまったようですが…私は大満足です。もう、存分に語れて気分スッキリ!(笑) 普段寅彦やら夏目先生やらの話を存分にする場がないので(しても「ふーん」みたいな反応…物足りない)、とにかく楽しかったです! 重要事項もチェックチェック! 「パーソナルな愛」とか、「金銭問題」とか、「飲酒」とか、「ソーダ水」とか、「お泊り派とお泊りしない派」とか、「裸に白衣」とか…あれ、ずれてきた?(笑) 本当にありがとうございました!
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